明治三十九年(1906年)十二月廿日 木曜
風雨、夕方霙にまがふ雪降り積る寸に及びしも、夜に至り雨となりて消ゆ。
起居身體 午前七時過起床、午後十一時就褥。
行事交際 放課後兒童成績調査をなし、夜も之をなす。かつ兒童に與ふべき書初手本、尋常一二、高等一二學年を書く。尋常一はマツ、二は一松、高一は朝松、高二は龍松の文字にして、尋三は青松、尋四は盛松の豫定なり。三浦小一君より畫及び寫眞を送りし返禮挨拶あり。かつ曰く、廿二日三番上りにて上京の途につくべければ、君と長岡に會して一夜を語り明かさん、如何、同意ならば當日午後長岡停車場に出迎たまはれと。三浦君、予をおもふ、かくも切なり、いかで同意せざるべき。あゝ懐舊の談に冬の長夜をあかさんかも。
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